・・・・・叱らずに褒めることの難しさ・・・・・


■叱らずに褒めることの難しさ

子どもを叱らずに褒めるという事は、実はなかなか難しいことだと思います。

親の助言に反抗して失敗したり、または注意をあえて無視して
自らのこだわりを優先させた結果の失敗を責めずに、その時出来たことに目を向けて褒めるということは、
わが子に、出来るだけ一般常識に沿って生きて欲しいと願う平凡な親にとってはかなりの難易度です。
親としての意地もあります。

そういう時は、どうしても欠点の方に目が向きがちになって叱りたくなりますし、
幼児期ならともかく、中学生にもなれば「いくらなんでもそれ位出来るでしょ!」とか、
「自業自得!」「親の言うことを聞かないから!」等と、怒り口調で余計な一言を言いたくなるものです。
知能に遅れがなく、むしろ親に対しては弁が立つことさえあるので尚更です。
(弁が立つというよりも「一言が厳しい、キツイ」と言ったほうが正確かもしれません。)

また、今まで障害に気付かずに、ずっと定型発達児として育ててきたこともあり、
未だに、障害の事をウッカリと忘れて対応してしまうことも我が家の場合は日常茶飯事です。
例えば、口で注意をしてもなかなか当人には通じていない様子なのですが、
注意をした時点では「わかった」等と、気持ちよく返事をしたりすることもあり、
てっきりこちらの言い分が通じているだろうと勘違いしてしまいます。

しかし実際には全く聞いておらず馬耳東風か、聞いていたとしてもスッカリ忘れている事も多く、
そこで親は頭にきて、最後にはキツくお説教をする羽目になったりします。
そこで反抗的な態度をとったり、我が家の娘の場合は人の話を聞く態度が悪いようにも見えるため
なおさら怒りを助長させる悪循環になります。
思春期になり、聞く態度の悪さはおそらく障害に関係なく悪化の一途をたどっています。
親の白髪も増えるわけですね。(涙)
今までに、こういうことを幾度となく繰り返してきているため
親にはイライラが募っていますし、間違いなく娘には口うるさい親だと映っていて、
相当嫌気がさしている様子がひしひしと伝わってきます。

もしかしたらアスペルガーの娘を一般常識にカッチリ当てはめようとするのは
難しいかもしれないと、そろそろ割り切る時期なのかもしれません。
もちろん常識は、生きていく上でとても大事なことだと思いますが、
娘の場合、他人に迷惑をかけない程度にしておくという事と、
もっと親がアスペルガーの娘に対しての根本的な対処方法(コツ)を学習するということが、
今後の我が家が越えるべき一番の課題でもあるだろうと感じています。

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